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第12回青年女性役員研修会開催

安全の確立に向けてグループディスカッション
次世代のリーダー育成で研修会開催

JR連合は、次世代を担う青年・女性組合員の育成を目的に、5月23日、24日、JR東日本ユニオン高崎地方本部を主会場に第12回青年女性役員研修会を開催した。研修会には、JR各単組及びグループ労組組合員など、総勢31人が参加し、安全の確立、政策課題等について理解を深めあった。

初日は、冒頭、JR連合井口事務局長が、安全、政策、組織、グループ等に関するJR連合の現下の取り組みについて基調講演を行った。続いて交運労協前事務局長の中西光彦氏が「安全確立と労働組合の役割」をテーマに講演を行った。この中で中西氏は、公共交通における安全問題として、事故は最大の損失であり、1つの事故がすべての信頼を失うとする、100−1=0の公式を紹介した。また労働組合の役割として@安全の番人として縦割りの垣根を越えた総合的な監視・点検A労使関係、労・労関係の安定・正常化の重要性を訴えた。上村企画部長は、JR連合の具体的事例を紹介しながら、安全確立と防災・減災の取り組みについて講演を行った。この中で「ヒューマンエラーは結果であって、原因ではない」との基本認識を共有化するとともに「全てのJR関係労働者の死亡事故、重大労災ゼロ」に向けての活動の重要性を提起した。前田教育・広報部長からは「JR連合が取り組む政策活動」について問題提起を行った。

その後、@安全確立への労働組合の役割A政策活動の目的B青年・女性組合員の役割をテーマにグループディスカッションを行った。単組も職種も異なる参加者から広範な意見が出され、活発な討議となった。

二日目は、日航機の墜落事故現場である群馬県上野村の御巣鷹山慰霊の園へ移動した。参加者の多くは事故以降に生まれた組合員であるが、同じ運輸産業に従事する者として、安全を最優先する職場風土作りや労使が協力し安全を創り上げることなど、より一層の安全文化の確立に向けて強い決意を固めあった。

JR連合青年・女性委員会は今年発足20年を迎えたが、次世代を担う役員の育成や単組の枠を越えた交流を図るため、引き続き教育活動を重点的に取り組んでいく。