JR連合は、JRの責任産別として中長期的な視点から、JR関係労働者が将来においてめざすべき雇用や労働のあり方を模索し、着実に実現を図っていくための一里塚として、5年ごとに「中期労働政策ビジョン」を策定しています。この5年間は「中期労働政策ビジョン(2019〜2023)」に掲げる中長期目標の達成をめざし、継続的な活動を展開してきました。
そうした中、中期労働政策ビジョンが改訂期を迎え、改訂にあたっては、コロナ禍による社会変容を踏まえた就労環境の変化、働く者の価値観の多様化などを念頭におき、不確実ながらも将来を見据え、そして全てのJR関係労働者のあるべき労働条件や働き方を模索し、現時点において可能な限り明確化することを心がけました。
本ビジョンの基本的な構成は、この間の成果と課題を踏まえつつ、前ビジョンにおける、全てのJR関係労働者にとってあるべき働き方・めざす姿とその到達状況を踏まえた今後5年間の中期的目標を明示する形を踏襲しています。またJR産業は、グループ各社を含めた数多くの業種・業態からなる企業群で成り立ち、相互に支え合っていることを踏まえ、従来以上にグループ各社の労働条件・環境に踏み込んだ提言を行うことや、業種ごとに設定する共通目標の中身を明確化・深度化することを意識しました。
JR連合に加盟する全ての単組が、本ビジョンの趣旨や課題認識、および目標を共有化するとともに、やりがいをもって業務に精励できる制度・環境の創出にむけた取り組みを行うこととしています。